福岡市西中洲のバー|BarTetu(バーテツ)

バーテツロゴ

【DUJAC BONNES MARES 2019(デュジャック ボンヌ マール)】ラズベリーのコンポートのようなアロマ

2022-04-24
【DUJAC BONNES MARES 2019(デュジャック ボンヌ マール)】ラズベリーのコンポートのようなアロマ。口当たりは柔らかく、充実感溢れる味わい


かつては赤土のテール・ルージュのみに畑を所有していたが、トマ・モワラールの買収によって石灰質のテール・ブランシュも増えたため、モレ的な性格のワインから現在はシャンボールらしさが増し、よりエレガントなボンヌ・マールへと変貌している

創設者のジャック・セイスはベルギー出身で、ドメーヌ創設の前に2ヴィンテージをブルゴーニュで過ごし、ジェラール・ポテルの元ドメーヌ・プス・ドールでワイン造りを学び、その間にDRCのオベール・ド・ヴィレーヌやアルマン・ルソーのシャルル・ルソーなど今ではブルゴーニュを代表するメンバーと親交を深めている

そして、1968年に4.5haのドメーヌ・グライエを買い取り、自らの名前、ジャックをもじってドメーヌ・デュジャックと名付けました。現在はジャックの息子、ジェレミーとアレックがそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいいます

ほとんどのワイン醸造家はぶどうの果梗を取り除き粒だけを発酵させますが、デュジャックは房ごと発酵槽に入れて発酵させます。果梗は発酵中の酸化を防ぎながら、発酵がゆっくり進んで、独特な複雑味と香りを引き出し、果実香だけでなく、複雑な香りは、この独特な手法によって生みだされます。ぶどうの皮が薄くタンニンが少ないピノ・ノワールならではの手法。この手法によって、土壌の個性が風味となりより鮮明に反映します。

この手法は簡単なようですが、とても大変な努力が必要で、ぶどうの果実だけでなく、果梗までがきちんと完熟しないと、青臭さ、えぐさが出てしまいます。果梗には雑菌がつきやすく、農薬に頼らず清潔な状態を保つために、日々の畑仕事を根気強くせねばなりません。その上で、過分な抽出をするのも許されないため、生産される量はおのずと減ります。伝統的な手法でありながら、難易度が高く生産性が低いために、今日ではロマネ・コンティ社などを始めとした、極少数の優れた醸造家が行うのみ。そこから生まれてくる風味は、単純な果実味だけでなく、土壌特性に果梗の香りがエッセンスを与え、繊細で複雑なニュアンスをもつ独特な風合いに富んだものになるのです。

ラズベリーのコンポートのようなアロマ。口当たりは柔らかく、充実感溢れる味わい。余韻は複雑で長い


お得なチケット
販売中
公式オンラインショップOPEN
公式オンラインショップOPEN