【余市 AROMATIC YEAST(アロマティック イースト) 2022】フレッシュさを伴う香りと重厚感のある香りを束ねるため活性樽で30余年熟成を重ねた希少な原酒を加え、ウイスキーとしての調和に到達したウイスキー
2022-10-07
個性的な酵母の力により生み出され、貯蔵庫で眠っていたモルト原酒。時間の天使に静かに育まれて、驚くべき変化を遂げた。長い年月ののち、その個性的でありながら芳醇な香りを放つ原酒は後人によって見出され、新たな命を吹き込まれた。かつて人間が「神の業」と呼んだ発酵と、長い時の流れと、継承されてきた技術の結晶
ニッカウヰスキーが守り抜き進化させ続けてきた発酵の技がなければ誕生しなかった希少なシングルモルト
発酵の過程で酵母により生み出される多種多様な香りは、多種多様な原酒の個性となる。その中でも吟醸香を思わせる華やかさを備えた原酒が、ブレンダーの創造力を刺激した。さらに、あふれるほどのフルーティーな香りを生み出す
酵母を用いた原酒にも着目し、余市らしいピート香との融和点を探る。試行錯誤の末に、フレッシュさを伴う香りと重厚感のある香りを束ねるため活性樽で30余年熟成を重ねた希少な原酒を加え、ウイスキーとしての調和に到達した。余市本来の骨太な個性と吟醸香を思わせる華やかさと、フルーティーさとの融合。チャレンジングな課題への答えがようやく導き出された
りんごやバナナなどのフルーティーさに加え、吟醸香を思わせる洋梨のような香りがほのかに重なる。フレッシュな果実味とモルトの甘みの奥にピートのコクがしっかりと感じられ、心地よい甘い香りとマーマレードのようなビターでスイートな余韻が心地よく続きます
