【ショフィット ゲヴェルツトラミネール カロリーヌ Schoffit Gewürztraminer Lieu Dit Harth Cuvée Caroline 2013 】アルザス甘口ワイン最高の造り手の、トロミのあるまろやかな甘みが楽しめる一本
2021-06-17
アルザスの甘口ワイン最高の造り手ともいわれるドメーヌ・ショフィット。現在15haの畑を所有する家族経営のドメーヌ。元詰めを始めたのは1972年と最近のことですが、それ以前は栽培したブドウを生産者共同組合に売っていました。現在、醸造を担当しているのは2代目のベルナール・ショフィット氏。ショフィットは、土壌の個性や植物サイクルを尊重しており、その為、殺虫剤など一切使用していない自然なワイン造りを行っています。
ショフィットの畑は約50％が樹齢30年以上の樹からなり、ワインに複雑さと凝縮感を与えています。収穫量は、50hl/ha以下という超低収穫。
ショフィットの畑の多くは急斜面で、その斜面の最大斜度は80度。当然機械は入れないので、100％手摘みで大変な手間、暇のかかる作業を行っています。そうした作業の積み重ねが、ぶどう実の丁寧な選別を可能にし、ショフィットの重厚なスタイルを守り続けているのです。そしてもう１つショフィットのワインに欠かせないものは、ブドウ畑の斜面のすぐ下を流れる川。この川の蒸気により霧が発生し、冬の寒さから、ブドウの木を守っています。
見た目は濃い目の若い黄金色。グラスに注いだ瞬間にローズの香り。ライチ、白桃、オレンジなど様々なフルーツ。糖度、アルコール、ミネラルともに強く余韻も長いので男性的な要素を持っているワインです。
トロピカルな香りの中に、さりげなく混じる蜂蜜を思わせる香辛料とジャスミン、そして微かに貴腐っぽいニュアンスを持ちます。トロミのあるまろやかな口当たり。たっぷりと甘味が乗っていながら後口はベトつく事無く爽やかに引いていきます。生き生きとした味わいと香りのバランスが秀逸な一本です。甘さのもたらすコクと旨味を楽しめます。
