【シャンボール･ミュジニーアラン・ユドロ・ノエラ Chambolle Musigny Alain Hudelot Noellat2013】フランスでは星付きレストランで取り合いになるドメーヌ
【シャンボール･ミュジニーアラン・ユドロ・ノエラ Chambolle Musigny Alain Hudelot Noellat2013】フランスでは星付きレストランで取り合いになるドメーヌ
10ヘクタールほどと広めのドメーヌはフェルマージュがほんのわずかあるだけで、大半が自家所有。当主アランの妻オディルはかつての名門ドメーヌ、シャルル・ノエラの孫娘にあたり、リシュブールを始めとするグラン・クリュなど、アランの父が興したドメーヌを倍の広さにまで拡張する際の柱となるクリマを持参しました。0.3ヘクタールのリシュブールを筆頭に、グラン・クリュは0.5ヘクタールのロマネ=サン=ヴィヴァン、それにクロ・ド・ヴジョが0.7ヘクタール。プルミエ・クリュもノエラに由来するボーモンなどヴォーヌ=ロマネに3箇所、それにシャンボルとニュイ、加えてヴジョーのプティ・ヴジョ(ミュジニーとレザムルーズに接している)など珍しいものもあります。ぶどうはヴォーヌ=ロマネのシュショで80年、サン=ヴィヴァンの70年など超ヴィエーユ・ヴィーニュが見られるものの、他のアペラシオンやクリマも総じて樹齢は高く、2ヘクタール近くがあるシャンボル=ミュジニーACも50年以上となっていて、最も若いぶどう樹でも1980年代の植え付け。
除梗は基本的に100パーセント。―年によっては1割ほど果梗を残す。低温のマセラシオンは1週間前後と長めにおこなうが、ドライアイスを用い、極力酸化を防ぐ手立てを講じている。そして野生酵母によるアルコール発酵となり、温度は最高で摂氏32度から33度まで達する。新樽はブルゴーニュACには使用せず、ヴィラージュで2割、プルミエ・クリュで3割から5割、グラン・クリュで5割という比率で、16ヵ月から18ヵ月間の熟成――瓶詰め前、1回のオリさげのみで、清澄とフィルターは無い。
生まれるワインはアランが手掛けていたときと同じく、透明感がありながらも濃い色調に、各要素が抽出された集中力を感じさせてくれるもの。リシュブールやロマネ=サン=ヴィヴァンなどのグラン・クリュは言わずもがなだが、シャンボルやヴォーヌ=ロマネといった一般的にエレガントなタイプを生むアペラシオンでも、凝縮感あるワインに仕上がっていて、飲み応えも十分。
香りはベリー系のフルーツ・シチューに華やかさのある果実のアロマ。
口に含むと、ローズのフレーバーに少しグリーンなタンニンを感じます。 ベリー系の柔らかな果実感に少しビターなミネラル感。
