福岡県久留米市にある、焼酎【弥久】を製造する粕取蔵(杜の蔵)へ工場見学へ行ってまいりました。
2019-04-30
福岡県久留米市にある、焼酎【弥久】を製造する粕取蔵(杜の蔵)へ工場見学へ行ってまいりました。
蔵元の「杜の蔵」は明治31年の創業以来、一貫して粕取焼酎にこだわる日本でも数少ない「粕取蔵」です。
酒粕焼酎とは日本酒造りで出た酒粕を蒸留して造られる焼酎です。
日本酒を造った後に出た、酒粕を使って焼酎を造り、焼酎を造り終わった酒粕はお米造りの肥料として使われるため自然に優しく循環されています。
蒸留の方法は、まず新鮮な酒粕に少量の水を加え、2ヶ月発酵させます。
蒸留するときに通気性を持たせるため、熟成させた酒粕醪に籾殻を混ぜ、木製セイロに入れます。
下段の蒸気槽の上に3段積み重ね上段にかぶと釜をのせ、かぶと釜と冷却器を繋ぎ冷却水を入れながら蒸留を始めます。そして、アルコール度数と酒質により判断しながら本垂れを採ります。
木製セイロと銅製かぶと釜による古式蒸留は他に類を見ない製法であり、そこから得た貴重なお酒を12年以上熟成。純米酒粕由来の豊かな旨味に籾殻の香ばしさが加わり、芳醇で個性的な香りを楽しめます。
お酒に対してこだわっている身としても、非常に勉強になりました。